八王子が7月12日に最高気温39.1℃を記録したとのことで、各所でニュースになっている。八王子は東京都とはいえ、内陸ということもあり、気温が上がりやすい場所ではある。宇都宮など内陸が暑くなるのと同じ理由だ。当然39℃は暑い。でも温暖化による酷暑なのだろうか。そして、徐々に温暖化が進んでいるのだろうか。
過去20年の八王子の平均気温、最高気温のデータを調べてみると、最高気温は例年若干の変動はあるが、特に上昇しているように見えない。(気象庁過去データダウンロード https://www.data.jma.go.jp/risk/obsdl/index.php から情報を取得)
八王子の最高気温
また、平均気温で見ても特に暑くなったという印象はない。
しかし、「すご〜く」暑い日は、7月12日に限らず、記憶に残りやすいものだ。すご〜く暑い日の定義は難しいが、仮に37℃以上を暑い日とすると、以下のような分布になる。2004年から2017年までは、37℃を超える日は、ゼロか、最大3日しかない。しかし、2018年は、5日、2022年は8日もある。
特異的に暑い日は徐々に増えているかもしれない。まだ2023年の夏は始まったばかりだ。
現時点では傾向と言えるものではないが、今年の夏が終わってみれば、徐々に傾向として見えてくるものがあるかもしれない。なかなか実感的なデータとして見えなかった温暖化が、いよいよ身の回りに近づいてきたのかもしれない。これからしばらく「温暖化」という視点で各種のデータを分析してみたい。