Yahooニュースで、以下の記事にコメントが1500以上ついて、半ば炎上している。
所沢市のマイナ誤送金 返還が難航
マイナンバーカードの発行済み枚数(正確には申請枚数)は97百万枚を超え、人口に対する割合は77%を超えている。
強い意志で発行していない人以外はほぼ発行したと言えるのではないだろうか。
広く世界を見ると、最も日常にマイナンバーが浸透しているのはアメリカだろう。年金番号であるSSNは成人には全員に割り当てられ、病院にかかる時、運転免許証を取る時だけでなく、携帯の契約や、車の購入後まで、ありとあらゆる場面でマイナンバーが必要になる。
アメリカに駐在で引っ越した時はの異動マニアルでは、全ての手続きに先んじてマイナンバーの取得が求められていた。それだけマイナンバーなしでは何の手続きもできないほど浸透している番号なのだ。
他の国でもドイツは従来から付番されているマイナンバーが、デジタル化されようとしているし、ヨーロッパ全体でも、各国別のマイナンバーは付番されているが、EU全体のマイナンバーを発行するかどうかの議論も進んでいる。
小国であるスカンジナビア3カ国や、超大国である、インド、中国もマイナンバーは当然ある。インドのマイナンバーは、虹彩認証や指紋認証に対応したハイテクだ。
マイナンバーが、普及していない国を探すのは正直難しいくらいだ。
マイナンバーへの無謬性をなぜそんなに求めるのだろう?政府を信用していないから?
誰でもわかるように100%完全なものは作れない。
今回の、ポイントの誤振込も複数人でチェックすら事で、確率を下げられるだろう。でも、そのための人件費、普及までの時間を考えると、無駄な税金投入だろう。
マイナンバーを反対して得をするのは、脱税している人たちだけだ。
次に予定されている、医療への導入では、新しい事がどんどん可能になる。
今は、日本では転職すると保険番号が変わり、退職すれば、国民健康保険でまた番号が変わるので、1人の人が一生に、どれだけ医療費がかかっているかわからない。糖尿病や高血圧などの慢性疾患の人も、転職や引越しによって、病院が変われば、検査は1からやり直しだ。
マイナンバーで医療の記録が、一元管理されて、健康診断、病院検査の履歴や、病歴が全て管理できたら、無駄な検査もなくなる。
また、データを匿名化して、AIで解析できれば、思わぬ病気の原因がわかることが期待されている。
各国でのマイナンバーを利用した医療の効率化について、今後の記事でまとめていく予定です。